国語

「読む力・書く力・考える力」の育成

 私たちは常に言葉を使って思考し、表現しています。そのため本校の国語科は、国語をあらゆる学問の基礎となる重要な教科の一つだととらえ、6年間にわたるきめ細かい指導を実践しています。
 大切にしているのは、読む力・書く力・考える力を培うことです。実践例の一つとして6年間毎週土曜日に実施している漢字テストがあります。単に漢字だけを覚えるのではなく、その意味や使い方にまで目を向けるようにしています。文章を正しく理解し、考えたことを適切に表現するための豊富な語彙を身につけてほしいと考えています。
 また、授業は生徒たちの主体的な活動が中心であり、読む力・書く力・考える力を育成する場となっています。問いに対して持った漠然とした考えをしっかり練り直し、適切に表現された解答にまで仕上げます。発表の機会を多く設けることで、生徒たちは他者の考えを知り自らの考えをさらに深めます。日々の授業を通して、主体的に取り組み、他者と協働する力を育んでいます。
 そして、個別指導の機会が多いのも本校の特徴の一つです。中学生は3年間毎月1冊の課題図書を読み、感想文を書いています。語句や文法の誤りを指摘するのはもちろん、それぞれが書いた内容に応じて助言を加え、思考の幅を広げる契機としています。6年間随時行う演習や高校3年生の大学別特訓では一人一人の答案を添削し、各自の志望校合格を目指して指導しています。

特色あるプログラム

読書ノート

 毎月1冊の課題図書を読み、800字の感想文を本校独自の「読書ノート」に書きます。指定された図書を読むことは、自身では選ばないような分野の書籍に触れることになるため、興味関心が広がったり、進路選択の手がかりとなったりします。そのため文学作品のみならず、自然科学や社会科学などさまざまなジャンルから課題図書を選定しています。

ビブリオバトル・百人一首大会

 ビブリオバトルとは、「人を通して本を知る 本を通して人を知る」をキャッチコピーとした本の紹介コミュニケーションゲームです。本校では中学校1年生から高校1年生までの4学年で行っています。また、中学校1・2年生で百人一首大会を実施しています。楽しみながら和歌を学ぶことで、本格的な古文学習への導入となっています。

本格的な古文・漢文

 古典作品を正しく読解するために必要となる基本的な文法事項や句法を、中学生のうちからじっくりと時間をかけて習得します。その都度小テスト等を実施して定着度合いを計り、生徒の状況に合わせて繰り返し復習します。文章読解においては、大学受験を意識した読み方を初めから行うことで、入試問題に通用する確かな学力を養います。