【探究学習】自分だけの「問い」を磨き上げた1学期~LINKS Compassまとめ~

更新日:2026年10月01日

 高校1・2年生の「総合的な探究の時間」として春から本格的にスタートした、本校の高校探究プロジェクト「LINKS Compass(コンパス)」。「価値の『消費者』から『提供者』へ」を合言葉に走り抜けた、1学期の学びの歩みを紹介します。

◆ 理想の未来を起点としたテーマ選び(第1~2回)
 本校の探究は徹底的な自己分析から始めます。「35歳の自分」を描くマインドマップを広げ、「医者になりたい」で終わらせずに「安心を届けたい」といった行動まで掘り下げることで、自分が本当に大切にしたいキーワードを絞り込みました。そして、その関心を社会課題や学問の視点と結びつけることを意識し、6つのジャンルに学年を問わず分かれていきました。

◆ 情報の海を正しく泳ぎ切るリサーチの練習(第3~5回)
 リサーチクエスチョン決定に向けた情報収集のフェーズでは、単なるコピー&ペーストで終わらせない情報収集の方法を学びました。百科事典での正確な定義調べに始まり、信頼できる情報源の見極め方、客観的な「事実」と主観的な「意見」を明確に切り分けることを意識して活動しました。さらに図書室へ足を運び、背番号(図書分類法)を頼りに本を探し、目次や索引を頼りに必要な箇所を読み込む「リサーチ読み」を実践。ネットと書籍という異なる特徴を持つツールを行き来しながら、自分の問いを支える証拠を集めました。


◆ 簡単に「正解」の見つからない、自分だけの「問い」を作成(第6~7回)
 「ネットで検索すれば簡単に答えが出る調べ学習」から卒業し、検索しても「正解」の見つからない問いを作るため、事実と自分の認識にあるズレを言語化していきました。11のテンプレートに当てはめながら、自分だけのリサーチクエスチョンへと磨き上げていきました。

◆ 3色の付箋が飛び交う「中間報告会」と、最終RQの完成(第8~10回)
 1学期のハイライトは、これまでの探究の軌跡を1枚にまとめたポスターセッションです。各教室にポスターを配置し、評価基準(ルーブリック)を参考にしながら互いに読み合ってコメント付箋を貼り合いました。その後は互いのアドバイスを参考にしながら、1学期の集大成となる「最終リサーチクエスチョン」を完成させて提出しました。

 自分の内面と向き合い、他者の視点を取り入れながら問いを研ぎ澄ましてきた生徒たち。10時間の授業を通じて、主体的に問いを育てるという「探究の作法」を身につけました。


 そして夏休みも明け、いよいよ2学期の探究活動がスタートしました。 今学期は、1学期にじっくりと磨き上げた問いに対し、まずは自分なりの「仮説」を立て、探究計画書の完成を目指します。仮説を検証していくために、アンケートやインタビュー、専門的な書籍の読み込みなど、それぞれの問いに合わせて研究手法を組み合わせながら、探究を進めていきます。

 自分だけのコンパス(羅針盤)を胸に、仮説と検証を繰り返しながら、生徒たちがどんな新しい発見にたどり着くのか。2学期も彼らの試行錯誤と成長を、温かく伴走していきたいと思います。