学校案内
学校案内
(この記事は、TSUNAGUの生徒が作成しました。)
サクラ治療計画第2弾です。今回は土壌改良の方法について説明します。
前回でも述べた通り、(前回の記事はこちら)理科室横のサクラが植栽されている土壌は様々な理由で気相に乏しく、北、南の個体どちらも細かい根を張ることのできる土の深さ(有効土層)は10 cmにも満たしていません。根を張っている部分でさえ踏み固められて樹勢が弱りつつあります。
2個体のそれぞれの衰弱度をまとめた用紙を載せておきます。
参考にして記事をご覧ください。
▽南の個体
▽北の個体
さて、豊かな土と樹勢を取り戻すためには割竹挿入縦穴式土壌改良法や土壌生物と枯葉を導入する方法がありましたね。事務所の方々にご協力いただき、大量のサクラやケヤキなどの枯葉を入手することが出来ました。
しかし、いきなり実際に土壌改良を施してしまうと地中がみえずイメージがつかみにくいので、まずはペットボトルを使って目に見たり触って分かるサンプルを作り、どのように土が変わるか実験をしました。
土壌と同じ環境に近づけるために、下から赤玉土、真砂土をペットボトルに層状に入れ、また土壌改良をするとしないとでどのように差異が出るかを確かめるため、「枯葉、土壌生物ともにあり」「枯葉のみあり」「どちらもなし」というふうにそれぞれ条件を変えたものを3つ作りました。
土壌生物は、ミミズ、ダンゴムシを導入しました。
2週間ほどの間隔で観察をしていましたが、2ヶ月弱経った11月21日にペットボトルを開けてみると、明確な変化が現れていました。
「枯葉、土壌生物ともにあり」のペットボトルに、土が細長い管の形に黒くなっているのが数カ所見受けられました。
これはミミズが糞を排泄した跡です。
それからは観察を重ねていく毎にぽつぽつと黒い部分が増えていきました。
このように土壌が改良されていくことが分かったので、次は実際にサクラのある土壌の改良をしていきます。
まずは割竹挿入縦穴式土壌改良法です。
周辺土壌にダブルスコップという道具を使っていくつかの穴を開けるのですが、想像していたよりも土が固く、腕が疲れては皆で交代をしながら穴を掘っていきました。
40cmほどの深さになったら、縦にひびの入った竹を入れて、外側を埋めていきます。
最後に枯葉とネットを被せて完成です。
次回はこの治療計画と並行して進められている計画などについての内容になります。
お楽しみに!
(文・写真:中3TSUNAGU)