川の通信簿《TSUNAGU》

更新日:2024年07月23日

(この記事はTSUNAGUの生徒が作成しました。)

 7月19日(金)の放課後、「川の通信簿」という土器川の調査を実施しました。TSUNAGUの有志40名が参加しました。
 「川の通信簿」とは、全国の河川空間の現状を、その満足度について5段階で評価する調査で、5年に一回行われています。香川県唯一の一級河川である土器川では今年度が実施の年度です。
 このような貴重な機会に私達TSUNAGUメンバーが参加できたのは、昨年度先輩たちが国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所の方々と開催した「土器川について学ぼう!」というイベントがきっかけで、お声かけくださったからとのことです。



 私たちは、20名ずつA班とB班に分かれてバスに乗り、それぞれの場所で土器川に関する施設や景観、歴史、生態系の豊かさなどの評価をしました。


<A班について>
 A班では丸亀市内を調査しました。①親水護岸と②飯山水辺の楽校、③土器川生物公園に行きました。

①親水護岸
護岸をコンクリートで固めてしまうのでなく、生き物が生活できる空間を作る工夫(下の写真の左側の丸い石の入った部分)がなされているそうです。

橋の装飾にも色々あることを教えていただきました。

この橋脚は景観を考えて「タイル張り」になっているそうです。
橋を見るポイントが変わりますね!

② 飯山水辺の楽校
 「出水(ですい)」と呼ばれる取水施設の説明がありました。土器川は川底よりもさらに下に伏流水という水の流れがあり、その水が湧き出ている所を「出水」というそうです。

↓ポコポコと水が湧き出している様子を見ることができました。

一部のメンバー「○×カード」とカメラ写真を撮影しながら調査を行いました。

③ 土器川生物公園
 土器川生物公園にはいろんな生き物や植物がいました!

トンボ・エビ・アメンボ・メダカ・オタマジャクシなど様々な生き物がいました。

シジミも沢山いました!

 土器川生物公園では「バイオーム」というアプリを体験させていただきました。「バイオーム」は写真に撮った動植物の名前をAIを使って判定することができるというアプリケーションです!



<B班について>
 B班では、まんのう町内の2か所(④ 長尾ふれあいパーク 、⑤ まんのう町ウォーターパーク )を調査しました。

④長尾ふれあいパーク
 大きな木の木陰で休めるようになっていたり、川の近くに堤防や注意を呼びかける看板があり、安心して過ごせるような工夫がたくさんされていました。

⑤まんのう町ウォーターパーク
 簡単に川に近づける場所が少なかったです。
 ですが、木や草が生い茂っており、トンボやカミキリムシなどの生き物がたくさん生息していて、自然豊かな場所でした。

 黒いトンボがびっくりするくらい沢山いました。


 アプリ「バイオーム」で検索したら、ハグロトンボという名前だとわかりました。

ヒトが置いていったゴミもあり、残念な気持ちになりました。



学校に戻り、最後に我らが「えころとんぐ。」隊長がお礼の言葉を述べました。

 私は今回参加して、多くの自然とふれあう事ができました。
 自然は決して絶やしてはいけないものだと身を持って感じることができ、自分たちの手で守っていかなければいけないんだと思いました。
 自分にできることから始めて環境保全に取り組んでいきたいと思います。
 国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所 、そして調査・分析を担当する㈱建設技術研究所の方々にも様々なことをお聞きしながら楽しく川に関する調査を進めることができました!ありがとうございました。

(文:中1TSUNAGU、写真:高1・中3TSUNAGU)