土器川について学ぼう!《広報委員会》

更新日:2023年12月09日

(この記事は、広報委員の生徒が作成しました。)

 12/8(金)、国土交通省土器川出張所の職員の方にお越しいただき、土器川のごみ拾いと川の環境学習会を行いました。この活動は、香川県環境政策課の「環境を守り育てる地域づくりモデル事業」の一環として実施しました(香川県HPはこちら)。

 「土器川を学ぼう!」は2回シリーズのイベントで、今回は1回目の現地での活動となりました。活動場所は土器川にかかる蓬莱橋という橋の下でした。この場所は、本校のマラソン大会のスタート地点であり、広報委員会が川ごみの清掃活動を行っている馴染の場所です。

 開会式の後、約20分間、土器川のごみ拾いをしました。この場所は、潮の満ち引きの影響を受ける場所で、今回は干潮の時間帯だったため、川の水は少なく「ヨシ」の生えた土手の清掃を行いました。

 プラスチックごみが多かったです。また、カンやペットボトルなど様々な種類のものがありました。この場所のごみは大きく分けて3種類あると考えています。①上流から川の流れにより運ばれてきたもの、②海から潮が満ち水面上昇した後、潮が引き水面下降する際取り残されたもの、③橋から投げ込まれたものの3つです。

 ごみについては、アプリPirikaに投稿しました。50名の方から「ありがとう」や「コメント」をいただきました。ありがとうございました!


 ごみの分別を終えると、待ちに待った環境学習会が始まりました。
 まず、土器川のごみ問題、水質や生態系の現状やそれらに対して国土交通省が行っている保護・保全・啓発活動について説明がありました。
 土器川の不法投棄の件数は、以前よりは減少しているものの、「横ばい」の状況にあり、なかなかゼロには近づけていないそうです。また、毎年2月頃には土器川ホタルの幼虫放流会を行ったり、夏に土器川生物公園でイベントを開催し、地域の人々の生態系保護に対する関心を高めているとのことでした。

 次に、蓬莱橋付近にたくさん生えているヨシの根を見せてくださいました。地下茎がとても長いことが分かりました。

 また、所々に生えている絶滅危惧Ⅱ種「ハマサジ」についても話がありました。この辺りは汽水域で塩水に浸かっても生存できる植物だそうです。



 そして、ごみ拾いをしていて不思議に思っていた土手に無数に空いている穴の住人について教えてくださいました。

 職員の方がスコップで穴を掘り下げると、本当にカニが出てきました🦀
 小さい穴には小さいカニというように、体の大きさと穴の直径は比例しているそうです。

さらに、穴は掘りませんが手のひらサイズのモクズガニもに沢山いました🦀🦀

他にも、普段は見られないような生物を見せていただきました。
▽ドンコ

▽シマヨシノボリ


 自然環境が変化していく中、土器川にはまだ多様な生物が生息していることを嬉しく思いました。
 私達は、これからもこの美しい自然を確実に守っていかなければいけません。
 周りの現状を知るのは、その方法を考えるうえで一番大事なことだと再認識しました。
 

 その他、この場に列車が走っていたことを示す遺跡や橋脚下に存在する生活に必要なパイプについても教えてくださいました。

▽列車の橋脚の遺跡

▽橋桁の下の様子



 実際に見たり触れたりして分かることもあり、とても楽しく刺激的な体験となり、濃厚な時間を過ごすことができました。国土交通省の方々、貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました🦀



「土器川の川ごみ問題について学ぼう!(土器川について学ぼう!その2)」を12/18(月) 14:00~15:00にマルタス1階オープンラウンジにて開催予定です。今回の土器川で学んだことやこれまでの清掃活動についてプレゼンを行います。国土交通省の方も自然環境保全についてお話をしてくださることになっています。一般の方の参加は自由です。ぜひお越しください。(マルタスHP

(文:写真:中1広報委員)