学校案内
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(この記事は広報委員の生徒が作成しました。)
10月30日(月)に、高1・高2の生徒全員で岡山大学を訪問しました。
初めに岡山大学全体の説明を聞きました。
岡山大学は立地が大変良く、香川県から通っている人も多数いるそうです。
そして、お昼は岡山大学の食堂でご飯を食べ、午後からはそれぞれの学部に分かれて説明を聞きました。
私は法学部の模擬授業を受講し、大津事件についての考察を行いました。
大津事件とは、1891年(明治24年)5月11日に日本を訪問中のロシア皇太子(後の皇帝ニコライ2世)が、滋賀県滋賀郡大津町(現在の大津市)で警察官に突然斬りつけられて負傷した事件です。
日本政府は、ロシアとの関係悪化を懸念して、皇太子を襲った警察官に大逆罪(天皇や日本の皇族に危害を与えた場合の罪)を適用して死刑にするよう、事件を所轄する裁判官に圧力をかけていました。しかし、当時の大審院院長(現在の最高裁判所長官)の児島惟謙は、「刑法に外国皇族に関する規定はない」として政府の圧力に反発しました。児島惟謙は「政府の圧力に屈することなく、司法の独立を守った」として、「司法の英雄」のような扱いをされるのが高校の授業では一般的ですが、「本当に児島惟謙は英雄なのだろうか」という内容の授業でした。
「確かに、児島惟謙は『司法の独立』は守ったが、『裁判官の独立』には反していた」ということを踏まえると、高校の授業とは異なる視点で大津事件を見ることができました。
普段の高校生活ではできない貴重な体験を通して、大学をより身近に感じることができた訪問でした。
(文:高2広報委員)