大手前の秋 ニセアカシア《広報委員会》

更新日:2023年09月20日

(このページは広報委員の生徒が作成しました。)

 大手前の校庭にはこんなものが植えられています。

 こちらは前に広報でも取り上げられた植物なんですが覚えていますか?
 そうです、「ニセアカシア」です←(忘れていた人も今日で覚えて帰ってね!)


 そしてニセアカシアには複数の特徴があったのを覚えていますか?


 一つ目は蜜源植物として有用な点なんですが、ミツバチたちがこの木に頑張って、頑張ってこの木に集めて作られるのが「アカシア蜂蜜」なんですね。国産品だと大体安くて2000円ぐらいと結構な値段がします。
 

  他には、この木が丈夫な点でしょうか。この木って別名「ハリエンジュ」といってマメ科の木なんですが窒素の固定能力がある根粒菌と共生していて窒素肥料を得やすいため、やせて植物が生えないような土地でも丈夫なまま根付いてくれます。

それは花言葉が「頼られる人」とされるほどに。緑化樹としても利用価値が高く、 有名なものでいえば、足尾銅山鉱毒事件(谷中村が鉱毒を貯める遊水地の中で消えていったということでも有名です)の際にも一時はげ山と化した山林の再生にもしようされたんです。ニセアカシアの凄さに脱帽です。

 なのですが、この木が強健すぎるあまり伐採しても株が残ればすぐ再生、株を取り除いても根が残っていればすぐ再生します。するとなんだか雑草をイメージしてしまうかもしれませんがそれほど丈夫らしく一度森林に入ってしまえば持ち味の大繁殖で元の生態系を破壊してしまうんです。そこから近年は駆除の対象されてしまうのだとか。

 どんなものでも良いところもあれば悪いところもあるのですね。

 さてさて前回春調査に行ったときは5月あたり白く美しく下垂して花が咲いてた時・・・本当に綺麗でした。

(2023 5月 ニセアカシア)

 さてさて秋の姿はどんな姿なんでしょうか・・・。

 こちらです。やはり白い花が咲いている5月と比べると特徴がなくなっているんですが・・・どうでしょう。少し葉が黄色がかっていますね。

 あれ?秋になるとこの木にはさやえんどうのような実ができるはずなんですが・・・ 見当たりませんね。少し時期が早かったのでしょうか?少し残念ですが、この状態でも趣を感じます。この青々とした葉、これも自然のすばらしさを感じます。
  この丈夫さを私達は見習うべきなのかもしれません。

 これから気温が下がり涼しくなっていきます。今回は見れなかったニセアカシアの実も確認することができるかもしれません。機会があればぜひ、ご自身でご確認ください。

(文・写真:中3広報委員)