海ごみ問題学習会2023春《広報委員会》

更新日:2023年05月20日

(このページは広報委員の生徒が作成しました。)

 5月19日(金)、香川県環境管理課のかがわ里海大学「オーダー講座」制度を利用し、高校1,2年の広報委員有志を対象に「海ごみ問題学習会2023」を開催しました。今年もNPO法人アーキペラゴ環境担当の谷光承さんと株式会社ブルーブルー代表取締役の廣瀬早起さんを講師としてお招きし、金倉川河口で海ごみ調査と中津万象園会議室にて海ごみ問題に関する講義を受けました。

 4つのグループに分かれ、海ごみ拾いを行いました。ただ拾うだけでなく、世界共通の調査手法(ICC)に基づいて、ごみの種類や個数について調査シートに記入しながら拾いました。同じ班に去年の経験者がいるように班分けをしたので、先輩たちに聞きながら活動しました。

▽ごみ拾い・調査の様子

 清掃活動の最後にマイクロプラスチックについての説明を聞き、実際に探しました。マイクロプラスチックとは、大きさが5mm以下の小さなプラスチックのことをいい、海洋生物や人体への悪影響が懸念されています。
 目が慣れてくると、3~5㎜くらいのマイクロプラスチックをたくさん見つけることができました。目で確認できないもっと小さなものが砂の中にたくさん埋まっていると思うと怖くなりました。

 マイクロプラスチックの簡単な分類方法も教えていただきました。

 その後、会議室にて調査して気づいたことをそれぞれのグループごとに発表しました。

▽発表の様子

 実際に活動してみて、ごみの種類や量などが普段拾っている陸や川のごみと違っていて、海特有のもの(カキの養殖に使用するプラスチックなど)が多くあることがわかり、拾う場所によって落ちているごみも全く違ってくるということを知りました。

▽活動の様子
 調査ごみ拾いのあと、谷さんより、海ごみ問題についてお話をしていただきました。この日、清掃を行った金倉川河口より少し上流がどのような状況にあるかや、瀬戸内海、日本、そして地球全体の海ごみ問題について学ぶことができました。

 廣瀬さんは海に潜ってごみを拾う活動をされているそうです。その活動を通して出会った様々な人やものについてお話をしてくださいました。

 海ごみには前述したマイクロプラスチックのような、既に生物や人体への悪影響が懸念されているごみもあり、その中には陸地や川から間接的に流れてきて海に溜まっているものも多くあります。今回のような海ごみの清掃活動を頻繁に行うことはできませんが、広報委員会では毎月数回、陸や川の清掃をする「えころとんぐ。」という活動を行っています。自分たちの活動によって、海ごみを少しでも減らすことができると思うので、普段の清掃活動により力を入れていきたいです!

 最後になりましたが、このオーダー講座を企画してくださった香川県環境管理課岡田さん、会場を貸してくださった中津万象園の方々にも感謝申し上げます。

 知識だけでなく経験を培うことの大切さを再認識できる活動でした。
 今年度は秋にも再度、海ごみ調査を行い、季節による海ごみの変化について調べたいと考えています。

 今後も、先輩から後輩へ、代々「思い」を引き継ぎ、この活動を続けていきたいと思います。

(文・写真:高1広報委員)