学校案内
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中学校1年生では、「いじめ予防」の授業を4月から5月にかけて計3回実施しました。
「いじめ」は起こってから対応するのではなく、起こらないように「予防」する。
いじめはすべての当事者にとって重大で深刻な影響を及ぼします。そのため「予防」が重要となります。
これは病気に例えるとわかりやすいと思います。病気になってから医療機関にかかったり、薬を飲むよりも、そもそも病気にならないように普段から運動をしたり、適切な食事や睡眠をとったりして健康を維持するほうがよいということです。
「いじめ」はさまざまな要因が複合的に絡み合い、時に加害と被害が入り混じったりすることが多く、経験則で対応することは非常に困難です。
そこで有効になるのが「科学」です。
「科学」は、客観的な根拠に基づいて、誰にでも当てはまる普遍的なものです。詳細については過去の記事をご覧ください。(こちらをクリックするとご覧になれます。)
日本においてはまだまだ事後対応であることが多いそうですが、海外においては「予防」が主流になっているそうです。NHKの記事で海外の状況が紹介されています。(NHKの記事をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。)
そのNHKの記事の中に
「いじめをした生徒に対して罰を与え、「してはいけないこと」を教えるのではなく、問題が起きる前に子どもたちに「何をしてほしいか」を促す応用行動分析学に基づくアプローチ」が重要であるという記述があります。
「〜してはならない」ということを教えても、「どうすればよいのか」ということがわからなければ、状況に対応したり、改善することはできません。
中学校1年生の授業では、なぜ「いじめ」が起こるのか、いじめが起こるとどのような影響があるのか、どのような時に深刻化するのか、ということを中心に学習を行いましたが、次回以降の授業では、具体的に「どのような行動をとればよいのか」ということを学習していく予定です。
学校にとって最も重要な要素の一つは、「安心で安全に学習できる環境」です。
今後も「いじめ予防」の授業を継続的に実施し、そのような環境をつくっていきます。