生成AIについて(コラム)

更新日:2023年04月24日

東京大学が生成AIについてコメントを発表しました。

https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/docs/20230403-generative-ai

早稲田大学も生成AIについてコメントを発表しています。

https://www.waseda.jp/top/news/89507

教育現場においては生成AIを利用することの問題点は、レポート作成や感想文の作成において、安易に生成AIを利用することで個人情報や著作権上の問題を引き起こすだけでなく、最も重要な生徒自身の思考力や表現力の低下が起こることです。

早稲田大学のコメントでは以下のように記述されています。

「生成AIが作成した論文等を学生の皆さんがよく精査せずにそのまま提出した場合、内容に不備や致命的な誤りがあったとしても、それを基に評価がされるばかりでなく、本人が意図せずとも、提出された論文等に剽窃や不適切な引用、捏造等が確認された場合は、当該学生自身が懲戒処分の対象となりうる点にも注意が必要です。もちろん、生成AIが作成した論文等をそのまま提出すれば、それだけでカンニング等と同様の不正行為となり処罰されます。」

一方で、いずれの大学も利用を禁止するのではなく、生成AIのメリットやデメリットを理解し、正しい利用法を模索することを呼びかけています。

生成AIが大きな波紋を呼び、世界を変革する技術だと言われているため、大学だけでなく、いずれ中学や高校の教育現場にも対応を迫られる場面が出てくると思います。いずれにしても生成AIに負けないような人間の思考力そのものを鍛え上げていく教育が求められていることに変わりはありません。

今後ともこの生成AIがどのような影響を社会や学校教育に与えていくのか、そしてそれにどう対応していくのかを考えていかなければなりません。