SB国際会議報告会を終えて《広報委員会》

更新日:2023年03月17日

(このページは広報委員の生徒が作成しました。)

 高校2年生4名が、2/14・15に「第3回 SB Student Ambassador 全国大会」に参加しました。 全国大会のようすはこちらの記事に掲載しています。
 そして、3/1に本校で報告会を実施しました。SB国際会議で企業の方に行ったプレゼンテーションを大手前の生徒の前で行い、国際会議を通して学んだこと、知っておいてもらいたいことを伝えました。

報告会の様子

・初めて、多数の企業が参加する場に参加して感じたことは、高校生だからといって何かを始めようとするときに躊躇することはなくて良いということです。この会議では、各社のSDGsの取り組みを知ることができ、加えて私たち高校生が考えた事業を聞いていただける場が設けられていました。私たちのアイデアに、企業の方は期待を寄せ、何とか実現に近づけようと考えてくださいました。高校生ですが、企業同士、同じ立場の人間として接していただけたと思います。
 国際的な課題に、一つの企業だけでなく複数の企業が一丸となって取り組んでいることが分かり、より自分達が日頃の生活で何ができるのか考えることができました。
 最後に、私が伝えたいことは、「自分達は何でも挑戦できる、躊躇することはなくて良い」ということです。

・木材資源に関する講演に参加して
 私達の研究内容である森林保全について、本会議でも知見を深めるべく、複数の木材資源に関する講演に参加しました。そこで、様々な大手建築企業さんがSDGsに対する取り組みを実行していることを知りました。日本の建築において木材は欠かせないものであるので、木を伐採し、その分だけ植林を行い、森林のサイクルを作り出す必要があることが、各企業さんに共通していたことでした。1日目にこれらの講演から学んだことを、自分達の研究発表に取り入れようということになり、明け方まで起きて発表内容を全面変更しました。2日目を意地でも乗り越えたのもいい思い出です。

・SBプロジェクトを通して、今後意識しようと思ったことは4つあります。
①「自分の中に多様性を作ること」
 自分の中に多様性があれば、多くのことを受け入れることができます。新しいアプローチの仕方も生み出せます。自分の考えだけに囚われることなく、新しい価値観が得られます。

②「多数派になろうとしないこと」
  せっかく意見を表現できる時代に生まれたのですから、わざわざ自分の意見を多数派に寄せようなんて考えることはつまらないと思います。 少数派の意見が実は重要だったりすることもあります。

③「取り敢えずやってみること」
  取り敢えずやってみます。未来がわかる人なんていないのですから、やる前から失敗すると思うことは無意味です。この世に失敗なんて存在しません。迷路で言う「行き止まり」がわかっただけです。

④「自分と、自分の周りの人、モノ、環境について知ろうとすること、疑問を持つこと」です。
 多くのことを知ろうとします。多くのことを知れば、多くの「分からない」が出てきます。「分からないこと」を「分かろうとする」努力をします。
 私はSBプロジェクトから以上のことを意識して生活しています。これからも意識していきます。

・SBの活動を通して、色々な分野に興味を持ち、自分の将来の選択肢を早いうちから広げておくということが大切だと感じました。私自身、将来なりたい職業は随分前から思い描いていたので、他の分野のことをほとんど調べられていませんでした。本当に自分がその仕事に就くかどうかは別として、興味のあることには積極的に調べておくと、視野を広げたり知識を増やしたりすることにも繋がると思います。
 今回私たちのグループは、森林を題材にして発表したこともあり、林業に関するプレゼンを多く聞きました。実際に働いている人はとてもやりがいを感じており、思い描くビジョンがはっきりしていました。自分の仕事に誇りを持っている姿はとても素敵に感じました。
 また、SDGsについては何も知らなかったのですが、この活動を通して、とても興味を持つようになりました。これから先、SDGsはよりいっそう重視されていくと思うので、この経験を活かしていきたいです。準備はいろいろ大変でしたが、このメンバーで参加でき、とてもいい思い出になりました。

 後輩の皆さんもぜひ参加して、貴重な経験をしてください。企業の方から、同学年の他校の高校生からもとても刺激を受けることができます。学校内だけでなく、外の世界、社会にもっと踏み出していってください。そこでしか学べないことがたくさんあります。
 私たちの今回の国際会議への参加が、皆さんの第一歩を踏み出すきっかけになって欲しいと思います。

(文:高2広報委員)