学校案内
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日本バスケットボール協会は、コーチライセンス制を導入しており、その目的は以下の通りです。少し長くなりますが、日本バスケットボール協会ホームページから引用します。(https://www.japanbasketball.jp/)
===引用始まり===
コーチライセンス制度は、コーチライセンスを取得することによって、コーチに必要な知識・能力等を身に付け、プレーヤーにとって安心、安全な環境を構築すること、また、バスケットボールをはじめとしたスポーツの楽しさを広げていくこと、さらには人間力・競技力の向上に寄与することを目的としています。
より多くのプレーヤーがバスケットボールを通じて楽しさを感じ、また、人間として、プレーヤーとして成長できるような環境を作るためには、コーチ自身が人間力を高め、プレーヤーやチームの状況、ニーズに応じて適切な支援をすることが必要です。
また、残念ながらバスケットボール界においては、指導現場における様々な問題(暴力・暴言・ハラスメント等)があるのも事実であり、そういった意味でもバスケットボールの知識だけではなく、人間力を備えたコーチの養成が求められています。
このような現状の課題を解決し、よりよいコーチを数多く養成していくために、2019年度よりコーチライセンス制度を改定しました。
===引用終わり===
引用文からもわかるように、このようなコーチライセンス制導入の背景には、多くの指導者がスポーツを通して子どもの成長や幸せを願って熱心に指導を行っている一方で、一部の指導者が依然として暴力・暴言・ハラスメント指導を行っていることがあげられます。
2023年1月30日(月)付の四国新聞5面に「スポーツ界暴言増加傾向 指導現場10年で陰湿化」という記事があり、その記事の中で、暴力等におよぶ指導者の特徴は、四つに分類できると述べられています。
①子どものために暴力が良いことだと確信する「確信犯型」
②適切な指導が分からず即効性のある暴力に訴える「指導方法不明型」
③感情をコントロールできない「感情爆発型」
④暴力行為を楽しむ「暴力嗜好型」
この四つの分類からわかることは、指導者として、
①暴力や暴言は子どものためにならないと認識する。
②適切な指導方法を指導者が学び続ける。
③感情のコントロールをできるようにする。
(④暴力行為を楽しむ指導者というのは、論外で、即刻指導者をやめるべきです。)
ということが重要だということです。
「できるはずだ。できなければならない。(指導者自身が自らの評価のために)勝ちたい。」といった指導者の自己中心的な考えがあり、子どもが自分の思い通りにならないときに、怒りを爆発させてしまうことが往々にしてあります。それを「子どものために暴力は良いことだ」と正当化して、不適切な指導から抜け出せなくなってしまいます。
怒りにまかせて怒鳴る=指導力がない、ということを肝に銘じて、子どもの成長に合わせた客観的・論理的・計画的な指導方法を指導者が学び続けることが、スポーツ界だけでなく、教育界においても求められているのだと思います。
<まとめ>
部活動やスポーツを指導する上で、
①暴力や暴言は絶対に子どものためにならないことを認識する。
②適切な指導方法を指導者が学び続ける。
③感情のコントロールをできるようにする。
ということが重要です。