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突然ですが、2つクイズを出します。少し考えてみてください。
1.まだまだ寒さの残る季節ですが、寒くなると無性に食べたくなるコンビニの「おでん」。
このコンビニのおでんが一番売れる時期はいつでしょう?
A.9~10月 B.11~12月 C.1~2月 D.3~4月
2.寒い日本の冬だからこそ、コタツで温まりながら食べたくなる「アイスクリーム」。
このアイスクリームを日本で一番食べている都市はどこでしょう?(一世帯あたり年間支出金額1位)
A.那覇市 B.札幌市 C.金沢市 D.福井市
答えは、この記事の最後で紹介します。
この2つの問題について、答えを考えたとき、
「おでんは寒くなると食べたくなるから、1年で1番平均気温が低い1~2月が売れるんじゃないかな?」
「那覇市は気温が高いから、アイスクリームを食べたくなる人も多いのでは?」
などのように自ら頭の中で予想を立てて選択肢を選んでいませんでしたか?
これが「仮説」です。
では、自分なりに導き出した「仮説」が正しいかどうかを確認するために必要なものは何でしょう?
それは「データ」です。
「情報Ⅰ」という教科には、「データサイエンス」という分野があります。
データサイエンスとは、
「統計、科学的手法、人工知能(AI)、およびデータ分析などの複数の分野を駆使してデータから価値を引き出すこと」
であると定義されています。
簡単にいうと、データを収集し、整理し、分析することによって、問題解決や意思決定を支援することであると言えます。
上のクイズの答えを考える上で、最も必要となってくるのは、様々な「データ」です。
「コンビニ毎のおでんの売上金額」や、「月ごとのおでんの売上金額」、「平均気温」・・・
色々なデータを基にそれぞれの関連性を考え、一つの結論を導き出していきます。
高校の情報の分野では、「プログラミング」の分野が注目されることが多いですが、プログラミングをする際も、前提には解決すべき問題が存在しています。
あるべき問題を解決するために必要な情報が何か、より効率のよい手段はないのかを考え、実行していくという意味では、「プログラミング」も「データサイエンス」も求められている能力は同じであると考えています。
教科書に書かれている語句や用語を覚えるだけの学習ではなく、問題解決能力を育んでいくことが大学入試、並びに社会で求められている力であると言えるのではないでしょうか?
今回紹介したクイズの正解は、
1.おでんが一番売れる時期は、Aの9〜10月。
1年の中で気温が1番低い1〜2月がおでんが売れるのではと仮説を立てた人も多かったのかもしれませんが、データでは、9〜10月が1番多いそうです。
2.アイスクリームを1番食べているのは、Cの金沢市の人たちです。
どちらの問題も、「なぜ?」と疑問に思った人が多いのではないでしょうか?
例えば、
おでん=「寒い」のイメージなのに、まだまだ暖かい9〜10月に売上が多いんだろう?
何故、金沢市の人はアイスクリームをたくさん食べるんだろう?
これが、問題解決の第1歩です。
普段の生活の中でも「問題解決能力」を養うためにたくさんの「疑問」を持つようにしてみましょう。
まとめ
「データサイエンス」とは、データを収集し、整理し、分析することによって、問題解決や意思決定を支援すること。
問題解決能力を養うために日頃から身の周りのことにたくさんの「疑問」を持とう。