学校案内
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今回の授業紹介では、藤村先生による高校1年生の「公共」の授業を紹介します。
公共は今年の高等学校の指導要領の改訂で新たに追加された科目で、
「主権者として社会に参加するために必要な知識を学ぶだけではなく、適切な判断力や様々な社会的課題に対して適切に判断し、解決する力を身につけること」
を目的としています。
今日の授業からは、「経済」の分野に入っていきます。
まずは、家計・企業・政府という3つの経済の主体がどのようにかかわりあっているのかを確認しました。
その後、資本主義国家における経済運営の考え方を学ぶための導入として、タクシーの台数規制を例にしながら、タクシー会社(事業者)、利用者などの様々な立場に立って、規制を強化すべきか緩和すべきかを考えました。
経済は立場と前提によって何が「正解」となるかが変わる難しい分野です。だからこそ、経済の分野では、公共の目的である「適切な判断力」を養うことができると思います。
藤村先生の実践のように、今がどのような局面か(好況か不況かなど)を見極めて、様々な立場に立つことが重要なのだとあらためて感じました。
《藤村先生より》
本時は、市場では解決できない問題は政府が対処するということを踏まえたうえで、様々な経済学説における政府の経済への関わり方に対する考えの違いを学習しました。
そのための導入として、タクシー規制を例に、具体的に考えてもらいました。
公民の学習では、政治や経済に関わる抽象的な概念を、具体的なケースと結びつけて考えることがとても重要になります。これからも、具体的なケースに即して考えることで、具体と抽象を往還する力を培っていきたいとおもいます。