高2心肺蘇生法講習会《広報委員会》

更新日:2022年12月06日

(このページは広報委員が作成しました。)

12月5日(月)、高校2年生の生徒を対象に心肺蘇生講習会が開かれました。この講習では日本赤十字社の方に講師としてご来校いただき、心肺蘇生法についての学習、及び実習を行います。

日本では救急車を呼んでから救急車が到着するまでに平均で約9分かかるそうで、その9分間で重要になるのが周囲の人による応急手当です。特に傷病者の呼吸や心拍がない場合、心肺蘇生法の有無は傷病者の生死や回復後の社会復帰の可否に大きく関わります。

講習会では心肺蘇生法やAEDの実習にほとんどの時間が充てられました。生徒たちはまず講師の方々による説明を聞き、その後アドバイスを受けながら実践していきます。

心肺蘇生法は胸骨圧迫と人工呼吸とを合わせた呼び方で、胸骨圧迫の際には心臓がある胸の真ん中の、脇の下と同じ高さの部分を約5cmの深さまで押し込むことが求められます。生徒たちは心肺蘇生法について事前に学習していましたが、実習で人形の胸部を圧迫する際にはためらいを感じた生徒もいたようです。今回の実習を通して、実際にやってみることの大切さを学びました。

AEDを使う際は2枚の電極パッドを身体に貼り付けます。しかしその貼る位置によってはあまり効果が発揮されないそうです。AEDを効果的に使用するには、2枚のパッドから流れる電流がしっかり心臓を通るよう、一枚は左右どちらかの鎖骨の下に、もう一枚はその反対側の脇腹に貼ると良いそうです。AEDというと、使い方が複雑なイメージがあったり、自分が使えるのか不安に思う人もいると思います。ですが、AEDは電源を入れると使い方を音声で教えてくれるようになっていて、使い方に困ることはありませんでした。初めて使う人でも使える工夫がされていたのには驚きました。

現在、日本での応急手当の実施率はまだ高いとは言えない状況だそうです。今後、誰かが倒れているのを発見したら、今日講習で習ったことを活かして応急手当を行おうと思います。日本赤十字社の講師の皆さん、ありがとうございました!

また、この記事をご覧になっている皆さんにも心肺蘇生法、及び応急手当について知っていただければ幸いです。下に、心肺蘇生法について説明されている日本赤十字社のwebサイトのURLを掲載しておきますので、是非ご覧ください。

https://www.jrc.or.jp/study/safety/airway/
(心肺蘇生|講習の内容について – 日本赤十字社)

(文:高2広報委員)