学校案内
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今回は、森先生による高校1年生・文系の「国語」の授業紹介です。
駿台模試の実施直前に行われた授業であったことから、本時では駿台模試の過去問解説を行いました。
前半は、古文の問題の解説です。まずは、問題を解く上で鍵となる動詞の活用形について、生徒を指名しながらいっしょに確認をしていきます。助動詞「べし」が終止形接続であること、「さらに+<打ち消し>」の用法など、基礎基本を徹底的に押さえます。
また、文法事項を確認しつつ、題材として扱われている作品の“味わい方”についても説明があり、生徒たちは自身の価値観と作品当時の価値観との共通点と相違点を理解しながら、考察を進めていきます。
後半は、小説の問題の解説です。問題で扱われている作品では、自身を取り巻く環境(住んでいる場所や家族の問題)により、女学校を卒業後も結婚ができない女性の悲哀が描かれています。
「川の魚を眺めている」「少し青ざめて、ククッと笑う」という行動から読み取ることができる女性の心理を、筆者のエッセイの内容と合わせながら、生徒たちといっしょに考えていきます。
古文、小説ともに、設定された問題に対する正解を導くだけで終わるのではなく、扱われている作品を文学的に楽しむ内容の授業でした。本時の問題解説を通し、生徒たちは視野の広がりと感受性の高まりを得ることができたはずです。