学校案内
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『PRESIDENT』というビジネス雑誌が “忘れない勉強法” という特集を組んでいました。この特集では、いわゆる「凄い人達」の勉強法や記憶の方法が紹介されています。いくつか挙げてみましょう。
1:60歳で医師になった人
その日に覚える範囲を、理解したうえでテキストにする(=手を使って書く)。それを声に出してボイスレコーダーに吹き込む。散歩をしながら1.5倍速で繰り返し聞く。
2:79歳で宅建士に合格した人
専門学校に通い、授業が終わったらすぐに帰宅し、その日に習ったことを音読して復習。
3:『ドラゴン桜2』に情報提供する東大生団体のリーダー
教科書を何度も見て読むインプット型(=頭に知識を入れるだけ)では結果が出なかったので、覚えたものをテスト形式で書くアウトプット型で(=外に出して)覚えた。
4・偏差値29から東大合格した心理カウンセラー
間違えた問題の解答を何度も書き、同時に発声して読む。
こうしてみると、共通性があります。それは、「頭の中に入れたこと(=インプットしたこと)」を、手を使って書いたり、声に出して読んだりして、「外へ出すこと(=アウトプット)」を重視しているということです。つまり、「見る、読む」という視覚だけでなく、発声する、それを耳に入れる聴覚、手で書く触覚など、五感を使って覚えているのです。
また、このアウトプット型学習の最高の形は「人に教える」ということです。教えるためには、まず自分がきちんと理解したうえで、どう教えれば他人にも理解してもらえるかを考え、試行錯誤したうえで、声に出して、黒板などに書くという行為を行うからです。こうやって「人に教えた」ことは、その90%が頭に残ると言われています。
このようなアウトプット重視の学習法は、最近よく耳にするアクティブ・ラーニングというものです。ただ、授業を聞いたり、テキストを読んだりする「受け身の学習」ではなく、自ら発信し、他者と関わり合って学んでいく「積極的な(=アクティブ)学習(=ラーニング)」こそが、これからの時代に必要とされているものです。
みなさんも、身近な勉強からこのアクティブ・ラーニングを始めてみませんか。