理事長室から(2022年4月)

更新日:2022年04月26日

 4月が早くも終わろうとしています。大手前丸亀中学の1年生、大手前高松中学の1年生、大手前高松高等学校の1年生の皆さんこんにちは。
 爛漫と咲く桜の花の下の入学式から、ほんの20日しかたっていないのに、もう学校はきらきら光る柔らかな若葉に包まれています。新入生の皆さんは大手前にはもう慣れましたか?友達はできましたか?今日は私から皆さんにお話です。新入生以外の皆さんはこれを読んでもう一度、大手前について認識を新たにしてください。
 まず、知ってもらいたいこと。それは、大手前は私立なので、大手前丸亀と大手前高松の両校に共通の、学園の「建学の精神」があることです。今日はその「建学の精神」についてお話ししましょう。「建学の精神」は学校が作られた目的です。いわば学校の存在意義です。
 大手前の「建学の精神」は「品位ある人格の陶冶と力の教育とを伝統とし、知性情操の両全を目指し、公共の福祉に貢献できる指導的社会人を育成せんとする」と言うものです。つまり大手前は知性と情操を兼ね備えた社会のリーダーを育てる学校なのです。学校は皆さんに「指導的社会人」つまり社会のリーダーになって、より良い社会を作ってもらいたいと願っているのです。
 それでは、指導的社会人になるには、どうすればいいのでしょうか。人の上に立つには知識や能力が必要ですから、しっかり勉強しなければいけません。また人から信用される人柄、奉仕の心が必要です。皆さんは行事やボランティアを通じて人と協力したり助けあったりすることを学びましょう。視野を広げ、先を見通す能力をつけましょう。
 さて新入生の皆さんがこれからコツコツ勉強し、信頼される人柄、奉仕の心を持つ人になれたとしても、リーダーになるにはまだ何かが足りません。
 それは信念や情熱そしてパワーです。このパワーを心の中に育てるため、皆さんはこれから大手前で、情熱を持てるものを探しましょう。悪いこと以外、興味のあることはどんどんやりましょう。サッカーでも野球でも、囲碁でも将棋でも、英検でも数検でも、数学オリンピックでも科学の甲子園でも、その他何でもいい、頑張っている人は学校が応援します。
 大手前には各界で活躍している先輩が沢山います。皆さんはその後に続き、あるいは先輩を超えて、自分の夢を実現させましょう。将来、皆さんが存在することで、社会が少しでも良くなっていく、そういう人になりましょう。そして皆さん自身も幸せになること、それが大手前の願いです。
 さあ新入生の皆さん、これからの素晴らしい人生のために、全力で頑張りましょう。