2025年3月に本校を卒業した先輩の方々からメッセージをいただきました。
川﨑結菜さん 横浜国立大学経営学部経営学科 合格
「自己分析をすることの大切さ」
私は日々の学校生活から「自己分析をすること」が重要だと思います。中学2年生の頃まで何事にも中途半端で、成績も絶望的でしたが、それに対して自分と向き合うということも正直分かりませんでした。中学3年生で広報委員会に入ると、周りはボランティアやコンテストに積極的に参加する友人ばかりで、努力をして成績を向上させていく友人の頑張っている姿を目の当たりにし、私ひとり置いていかれるような焦りを感じたことが大きな自分の転機でした。そこで初めてこのままではいけないことを自覚し、自分と向き合うようになりました。
それ以降定期試験・模試・受験の際には、その都度自分の現状と目標、結果を紙に書き出す自己分析を行いました。目標は紙に書くことで、頭で思い浮かべるよりも明確なゴールが見えると同時に、いま自分がすべきことも把握しやすくなります。後輩のみなさんには自己分析の時間を大切にし、程よい危機感を持って過ごしてほしいと思います。大手前では、総合の授業で自己分析や将来を考える時間がたっぷりと設けられており、自分と向き合い成長できる環境が整っています。一度自分としっかり向き合ってみるだけでも、勉強の質は随分と変化するはずです。
また、切磋琢磨できる友人や一人一人をとても気にかけてくださる先生方の存在は、自分自身と向き合ううえでとても大きな心の支えとなりました。6年間の大手前生活を誇りに思います。本当にありがとうございました。
林智功さん 大阪公立大学現代システム科学域
環境社会システム学類 合格
「逆境を乗り越えて掴んだ合格」
振り返ってみると、私の受験は逆境の連続でした。その最たる出来事は共通テストの1週間前に最愛の祖父が亡くなったことです。悲しみの中でも私は勉強を続けましたが、共通テストでは思うような結果が出せず、自己採点結果による判定はC判定かD判定。正直、心が折れそうになりました。しかし、「ここで諦めたら、本当に終わる」と自分を奮い立たせました。
それからの1ヶ月間、私は二次試験に向けて徹底的に対策をしました。過去問から大学の入試傾向をつかみ、苦手分野を重点的に克服しました。判定が悪くても、最後まで努力すれば道を開くことができると信じて、ひたすら問題と向き合いました。
迎えた本番、今まで6年間の努力を全てぶつけました。そして結果は逆転合格。合格を知った瞬間、努力が報われたと実感し、涙があふれました。どんなに厳しい状況でも、自分を信じて努力し続ければ道は開けます。この経験が、これからの人生の大きな支えになると確信しています。
このように最後まで諦めずに頑張ることができたのは、支えてくれた家族、先生、友人のおかげです。つらいときに励ましてくれたこと、時には厳しく背中を押してくれたこと、本当に感謝しています。皆さんの支えがなければ、私はここまで頑張れませんでした。心からの感謝を込めて、ありがとうございます。
山下智史さん 早稲田大学政治経済学部経済学科 合格
「受験を経験して」
私は、この大手前丸亀で過ごした6年間、常に優秀な人達の中で学ぶことができました。クラスで一緒に過ごした友達はもちろん、先輩方も、後輩の方も、先生方も本当に凄い人達ばかりです。この空間に自分を置き続けられた経験は、受験と向き合う中で、私の自信になりました。私は、高校の3年間、一度も生活のサイクルを変える事はありませんでした。家では必要最低限の勉強に限って行う事で、授業の集中力を最大限にまで高め、学校で過ごす時間に全ての精神力を注ぎ込みました。私より努力をしている人、優秀な人ばかりの有限な時間と空間の中で自分を磨き続けました。受験だけではなく、大事な場面において、真価を問われるのは自分が過ごしてきた日々の積み重ねです。そして重要な事は、結果がどうであれ、自分が通った道のりと、共に過ごした友達に自信を持ち、困難を楽しむ姿勢です。
私は受験期間中、毎日がとても苦しく、それ以上に楽しかったです。大手前丸亀で過ごす皆さんは、一人で困難に向き合う訳ではなく、周りに凄みを持った方々がたくさんいます。何より、皆さん自身も必ず強みを持っています。その事に気づけた時、自信は自然と心に湧いてきて、困難を楽しむ気持ちが生まれると思います。大手前丸亀で過ごす皆さんの、幸せで満ちた日々を心から祈っています。ありがとうございました。
関光里さん 大阪大学医学部保健学科看護学専攻 合格
「私を成長させてくれた受験」
私は志望校に学校推薦型選抜で合格することが出来ました。合格することが出来たのは、多くの人の支えがあったからだと思います。
共通テストが迫ってくる中で、志望理由書などの推薦の準備に多くの時間を費やす必要があり、十分な勉強時間が取れないことで不安や焦りを抱えていました。しかし、先生方は志望理由書の添削を何度も何度も私の納得がいくまでしてくださったり、不安な気持ちも聞いて相談に乗ってくださったりと、大きな心の支えとなりました。また、大手前ではボランティア活動が盛んに行われており、中学生の頃から積極的に参加していたことも、合格に繋がったと思います。
大学受験は将来をしっかり考え、自分を成長させてくれるいい機会だと思います。受験期に、目標に向かって諦めずに努力し続けた経験は、確かに今後の人生の大きな糧になると感じています。
これからも、これまで支えてくださった先生方、家族、友人への感謝を忘れず、夢に向かって努力していきたいと思います。6年間、本当にありがとうございました。